小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ

小山 英樹教育コミュニケーション

Being①

「『Being』とは『あり方』。最下層でRefメソッドを支える土台である。『愛情、敬意、信頼、純粋、感受の人である』・・・これがメンターのありたい姿である」-Refメソッドでは「Being」をこのように定義づけています。
私は、企業研修やリーダーシップ研修では、ほぼ必ず「Being」を扱います。一言でいえば「たくましい社員、たくましいリーダー」になってもらうためです。「たくましさ」は「強さ+優しさ」、「成長+貢献」ととらえてください。
「Being」が不確かだと、主体性だとか、コミュニケーションだとか、他者貢献だとか、あらゆるものが不安定になります。
たとえば、
あるプロジェクトを「みんなのために、やる!」と決めたのに、忙しくなった、誰も手伝ってくれない、認められない、横やりが入る、思い通りに事が運ばないといったことがあると、不機嫌になったり、投げ出したり、他者批判や他責をしたりする。みんなが気付いて「ありがとう」「すごい」「さすが」「俺たちもやる」となれば、また「みんなのために、やる!」となる。
「困っている人を助ける!」と決めたのに、感謝してくれなかった、無視された、迷惑がられる、頼み方が無礼だ、甘え過ぎだ、TAKEばかりでGIVEが無いなどと感じると、塩対応をしたり、皮肉を言ったりする。相手が気付いて「すみませんでした」「助けてください」「感謝してます」「あなただけが頼りです」となれば、また「困っている人を助ける!」となる。
某国のトップが誰になるかで揉めていますが、何某氏は4年前にトップの地位を手にし、国民に感謝し、聖書に手を置いてすべての国民を幸せにすると誓いました。でも現在、自分を支持しない人たちを罵倒し、攻撃し、危険な状態にしています。その人たちもまぎれもない国民であるはずなのに。
「Being」が不確かだと、観念がブレる。
観念がブレると感情がブレる。
感情がブレると行動がブレる。
関係を作り、結果を作るのは行動ですから、「Being」が不確かだと関係も結果も当然不確かになるわけです。
続く。