小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ

小山 英樹

「そのまま続けたい」を乗り越える①

6月21日,28日,7月5日と、3週にわたって出講したMBAセミナー(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ社主催)が終了しました。
テーマは「これからの話をしよう~授業の未来」。「進化」という言葉を使って、アクティブラーニングやコーチングを授業に取り入れる提案をしました。
参加者は110余名でした。
熱心に話を聴き、ワークに取り組んでくださった方が95%前後。
そのうち名刺交換やSNSで私と繋がろうとされる方が25%前後。
そのうちRef-TやAL実践講座にお申し込みをいただいた方が25%前後。
ざっとこんな数字です。
「わずか6名?」とも言えます。確かに、もっともっとたくさんの申し込みをいただきたい。
でも、6時間のプログラムのうち50分に過ぎない私の話で、数万円のお金と時間を投じて新しい学びに踏み出してくださった・・・、ありがたいことです。
そもそも、人は過去が好き。昨日までのやり方、昨日までの生き方を「そのまま続けたい」生き物です。
その1つ目の理由は、知らないから。昨日までのやり方、昨日までの生き方が「普通」「あたり前」になっていて、課題の認識が無い。あるいは、より以上のやり方・生き方があることを知らない。
2つ目の理由は、失敗しなかったから。昨日までのやり方・生き方で不自由は無いし、大きな失敗も無かった。だから「昨日までの」を続けることはもっとも安全安心確実なわけです。
3つ目の理由は、新しいことには労力が要るから。新しいことには、リスクが伴いますので勇気が必要です。使い慣れない神経や筋肉を使いますのでエネルギーも要ります。だからしんどいのです。
4つ目の理由は、「変えられない」という信じ込みがあるから。幼い子どもたちは昨日を昨日に置いて生きていますが、30歳の人は11,000日の過去を、50歳の人は1,8000日の過去を引きずって生きています。重いですよね。
そんなこんなで、新しいやり方、新しい生き方に踏み出さない、踏み出せない人が少なくない。
学校や塾の先生にとっての「授業のやり方」というのも「そのまま続けたい」の典型と言えるでしょう。
ですから、「そのまま続けたい」を乗り越えて、新しい授業のやり方を学んでみよう、「進化」に挑戦しようとアクションを起こされた・・・、これはとってもありがたいことだと思うのです。
続く。