小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ
リーダー育成①
ひと昔前、日本の基幹産業や役所において、階級や肩書を表す名称はほぼ次のようになっていました。
部長→次長→課長→係長→主任
ところが近年、グローバル企業やベンチャー企業を中心に、組織や役職に対する概念が変化し、その呼称も様変わりしました。
「部」や「課」という部署名は、「ディビジョン」「グループ」「チーム」「セクション」等に、
役職名も「リーダー」「マネージャー」「チーフ」「ディレクター」「ヘッド」、
さらには「シニア」や「エグゼクティブ」や「アシスタント」や「スーパーバイザー」や・・・。
「ABCコーポレーション・エキスポートディビジョン・イーストファクトリー・ノンフェレスグループ・アシスタントディレクターの山田です」
なんて言われても訳が分かりません。
「ABC株式会社 輸出事業部東工場非鉄課課長補佐の山田です」と名乗れ!って感じ。
それはそれとして。
「マネージャー」と「リーダー」という呼称、その使い分けが混沌状態であるのはどうしたものかなと思います。
A社では「リーダー」の上司を「マネージャー」と呼ぶ、
B社ではその真逆、
C社では「リーダー」は役職名であり「マネージャー」は「リーダー」「サブ」「チーフ」等管理職階級の総称、
D社ではラインの管理職を「リーダー」と呼び、コーポレート部門の管理職を「マネージャー」と呼ぶ・・・。
無茶苦茶です。
さぁ、「リーダー」と「マネージャー」、本来どのような意味の違いがあるのでしょうか。
リーダーシップ論の権威ウォーレン・ベニスが、
著書『本物のリーダーとは何か』のなかで両者を分かり易く比較してます。
表にして、虫食い問題を作りましたので考えてみてください。
ちなみに、私小山はよく「リーダー研修」をします。
「マネージャー研修」という名前であっても中身は「リーダー研修」です。
「マネジメントの研修をしてほしい」というオーダーを受けても私の領域からは外れると判断して、他の講師を紹介するようにしています。
ヒントになるかな?
リーダー育成②へ続く