小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ
論文を大公開 ①
こんにちは 小山です。
今日は、石田正寿氏です。
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皆さま,こんにちは。公立高校英語教員の石田です。
論文が雑誌に掲載されました!! ワーイ♪
まず,はじめに。
おそらくこの文章を読んでいる方々の中には,今回の研究にご協力くださった方がたくさんいらっしゃるかと思います。やっとのことで,皆さまの手に届くものとなりました。調査実施期間は,2017年1月30日から3月3日のことでしたので,すでに4年が経過しています。ご協力くださった皆さまには,この場を持ちましてお礼を伝えたいです❣
以下を開いていただきますと,論文のタイトルが『教師の信念や指導行動に対するコーチングの影響』,掲載された雑誌の名前が『支援対話研究』であること,また「抄録/要旨」が分かるようになっています。が,論文そのものは,見ることができません。今のところは,『日本支援対話学会』の会員だけがダウンロードできるようになっているようです。
このサロンでは,その内容を数回に分けてお伝えします。
皆さんの中には,「コーチング」を学んだ方,学んだことを実践されている方,身につけてトレーナーとして活躍されている方,がたくさんいらっしゃいますね。
その学んだ自分自身を振り返ってください。
コーチングを学ぶことで,どのような変化を遂げましたか。
コーチングは実践知であることもあり,方法や効果については様々な形で語られてきたのですが,「学ぶことで学んだ人はどのような変容を遂げるのか」について明らかにする研究は少ないようでした。そこでこの研究では,「教師ビリーフ」という視点を軸にして,「教師ビリーフ」つまり「教師の考えや言動」がどう変わるのかを探ることとしました。
カウンセリングや,経験,宗教,心理学(教育心理学含む),様々な教育方法(授業方法)などのいずれから「ビリーフ」に影響を受けているか,ということと,アンケートにお答えいただくことでどのような「ビリーフ」をお持ちかを紐づけして,比較・検討をしました。
「ビリーフ」の研究は様々あるのですが,他の言葉では「学習観」「信念」「観念」「価値観」などと表現され,多種多様に理解されるものです。その「ビリーフ」の中でも,特に教師が持つものが「教師ビリーフ」と呼ばれます。
その「教師ビリーフ」と教育実践や学習成果との関連についての研究は多くなされていて,教師の教室での振る舞いやあり方に大きな影響を与えたり,教授活動や子どもの学習を暗黙裏に規定したりすると指摘されています。つまり「教師ビリーフ」と「学習者の学び」に大きな相関があるということです。皆さんにとっては,言わずもがな,ですかね。
さて,あなたは,コーチングを学ぶことで,「教師ビリーフ」はどのような変化をすると思いますか?
論文を大公開 ②へ続く