小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ

小山 英樹教育コミュニケーション

「ガラスが割れました」①

小学生「ボールが当たってガラスが割れました」
中学生「部活がきつくて宿題ができませんでした」
受験生「入試傾向が変わったので点を取れなかった」
就活生「採用枠が減ったので内定をもらえない」
営業社員「商品が悪いので売れない」
製造社員「営業力が無いので商品を作るのが虚しい」
経営者「社員がやる気を出さないのでつい怒鳴ってしまう」
従業員「社長が怒鳴るのでやる気が無くなる」
これらに共通しているものは何でしょう?
そう、物事の解釈が「他責」、つまり「自分以外の力でこうなった」なのです。
これをRefメソッドでは「防衛モード」と呼びます。
ボールのせい、部活のせい、相手のせい、立場のせい、年齢のせい、環境のせい、時間のせい、社会のせい、過去のせい・・・私たちは実にいろいろな物のせいにしながら生きています。
「自分以外の力でこうなった」と解釈することで、正当化できます。ちょっと気持ちが楽になります。責めから逃れられます。自分を変えず、他者に努力や変化を求めることでできます。同情してもらえることもあります。
いいことばっかりですね!!!
だから人は無意識に「防衛モード」になってしまいがち。
実際、「超防衛モード」の若者に出会ったことがあります。
採用試験に落ちたら面接官のせいにする、クビになったら上司のせいにする、彼女に振られたら彼女のせいにする、金が無いのを社会のせいにする。サッカーをしていて転んだらシューズのせいにしていました。
彼は極端な例だとしても、おそらくすべての人に「防衛モード」はあるのです。
というか、私は、人の心には2つのモードしかないと考えています。
続く。