小山英樹のみらい教育LABO 記事アーカイブ
小山 英樹教育コミュニケーション
優しくあるべきか①
私は、自分には優しさが足りない、もっと優しく接すべきだと考えていました。
優しさには2種類あります。
1つは、自分の中にある弱さから来る優しさ。
もう1つは、強さから来る優しさ。
Namiさん(小南奈美子さん)
との対話の中で学んだことです。
自分にも、時々人に優しくできる時がある。その瞬間を省察してみると自分の心の深い所にある「弱さ」が見えてきたのです。嫌われたらどうしよう、恐がられてしまうかも、ひどい人だと思われそう・・・そう恐れている自分。その恐れから逃れるために人に優しくする自分・・・あんまり気持ちのいいものではありませんでした。
驚いたのは、人に厳しく接する時の根っこにも「弱さ」があることに気付いた時。ナメられたらどうしよう、バカだと思われたらイヤだ、負けてしまうかも・・・そんな恐れから逃れようと人に厳しく接している自分・・・。
人に優しくするのも厳しくするのも、根っこは同じ、「弱さ」。
強烈な嫌悪感が生まれましたが、「そんな自分を許してごらん」とNamiさんにコーチングしてもらい、私の「弱さ」は時間をかけて小さくなっていきました。
そして、「強さ」から来る優しさを発揮できるようになりました。
「部下にはもう少し優しくしたほうがいいんですよね?」
「子どもに優しくできないんですよ」
逆に、
「厳しくできないんですよ」
「もっと厳しく接することが必要ですよね」
・・・こんな相談をいただくことがあります。
極論すれば、私は「どっちでもいい」と思っています。優しく接しようが、厳しく接しようが、教育効果や人間関係が望む方向に進むことも逆になることもある。大切なのは、優しいか厳しいかではなく、その関わり方がどこから来ているかだということです。
そしてもう1つ・・・。
明日へ続く。